日本画科Japanese Painting Course
感覚を研ぎ澄まし、感性を高める。
絵を描くことは何かを見ることからはじまります。普段何気なく見ているものでも、見る深さがちがうと普段見落としていたものが見えたりするものです。従って、ものの見方にはさまざまなレベルがあるといえます。日本人には古来、何かを深く見ることで何かを理解する能力があります。それは西洋にはあまり見られないものの見方です。日本画で望まれるのは、そうした深く見ることによって自然と一体になるような感性です。だから本格的に日本画を学ぶ以前の受験でリアル表現が求められるのです。感覚を研ぎ澄まし、モチーフに穴があくほどの観察と、それを表現するための描写力をしっかりと養っていきながら、入試に臨みます。ちなみに日本画科出身者には、日本画家になる人はもちろん、漫画家やアニメーションの分野に進む人も意外に多くいます
Point1/各種ゼミで表現力を広げる
日常的には基礎的な観察力を養いながら、とくに多摩美や武蔵野美などの私大対策のために、ゼミによって、表現力の幅を広げます。花びら一つ一つを目で追い丹念に満足いくまで色を吟味する細密描写や画面構成力を鍛えるコラージュ、イメージ力を広げるドローイング、他にクロッキー、ペン画、下地デッサン、テクスチュア研究、色彩研究、テーマ研究、図研究などなど、盛りだくさんにやって、多岐にわたる入試に対応します。
Point2/石膏デッサン攻略!
実技科目で重要な位置をしめる石膏デッサンを、多角的に攻略します。イメージをつかむトレーニングや、異素材を使用して描くなど角度をかえて、形態のとらえかたやスケール感を学んでいきます。
Point3/実技試験対応モチーフ
日本画では出題モチーフをいかに魅力的に表現するかが大切です。そのためには、よく見て描写するだけではなく、卓上でいかに魅力が引き出せるように配置するのかとか、構図に関しての考慮が必要になります。そうした構成力を身につけるために、モチーフを入試出題の状況に合わせて自分で組んで描くなど、実技試験に近い状況をカリキュラムのなかに設定しています。