油画科Oil Painting Course
絵を描きたいという衝動。それがあればオールOK!
『自分らしい表現とは何だろう?』このことをテーマに油画科では、さまざまなアプローチで各自の感性に働きかけるカリキュラムを実践しています。なぜなら、油画科の入試では、基礎的な観察力や造形の技術力だけが求められている訳ではなく、むしろ課題に対する自由で新鮮な発想力と個性的な表現が求められるからです。しかし、自由な表現を行うには、その表現のための基礎力が同時に求められます。従って、その両方をバランスよく習得していくことが油画科の入試攻略のカギといえるのです。北海道造形美術学院の油画科では、こうしたことを踏まえ、自分の表現を無理なく引き出せるようにカリキュラムを設定し、入試に対応します。
Point1/土曜日ゼミ
油画科入試は、描写力とテクニックだけでは対応できません。受験の枠にとどまらない、柔軟な対応力、斬新な発想力が必要です。そこで、日常的には基礎的な観察力を養いながらも、毎週土曜日を利用したゼミによって、自分の表現力の幅を広げます。コラージュ、ペン画、下地デッサン、テクスチュア研究、色彩研究、テーマ研究、構図研究などなど、盛りだくさんにやっていきます。
Point2/ドローイング、クロッキーを描きまくる!
自分らしい表現とは何かを考えているだけでは、何も見つかりません。まずは落書きでも何でもいいから描きはじめることです。そこで、油画科ではドローイングやクロッキーをたいへん重要なものと位置づけ、授業に組み込んでいます。例年、各自60枚のドローイングを持ち寄って講評会をするのですが、60枚のドローイングが並べられたときの迫力は圧巻です。それによって自分でも気づかなかった自分を見いだす人が大勢います。結局それが自分の表現の方向を指し示し、入試にも対応していくのです。
Point3/一人一人の個性に対応
その人らしさとはどういうものなのかを大切にし、本人でさえ気づかなかった表現の方向性を発見することが油画科講師の役割だと思っています。10人いればまったく違う個性的な10個の作品があるはずです。だから油画科では画一的な指導はしません。それは油画科の入試が多岐にわたることからも、ただ描き方を教えるような指導では個性も育めないからです。