10人に1人の中の10人に1人
卒業生のほとんどが優秀なデザイナー、アートディレクターとして活躍するため、受験生の人気がきわめて高い多摩美術大学グラフィックデザイン学科(以下タマグラ)。
倍率も毎年10倍前後となっており、入試難易度から見ても最難関の1つです。
Zobiのデザイン科の中でもダントツの人気!
鉛筆デッサンの試験はシンプルに〈手のデッサン〉が近年では出題されていますが、
「手のデッサンを描く」ということと「手のデッサンを上手に描く」ということの間には明確な、そして大きな差があることを受験生は知らなければなりません。
身近なモチーフだけに、多くの人が描ける気になってしまうのかなあと推測。
手の色々なことを理解し、練習して練習してやっと得ることのできるデッサン力を持ってして、初めて通用するデッサンが描けます。
色彩構成は他学科に比べ特徴的で、なおかつ専門的な指導を受けていない人にとっては難解なものに感じられるでしょうね。
ただしこの色彩構成の作品を見て、タマグラに行きたくなる人がいるくらい「カッコイイ」のも事実。
徹底的に無駄を削ぎ落とし、シンプルで力強い作品を目指すことが重要で、まさにクリエーターとしての実践的な力が求められます。
この〈シンプル〉を「手数少なく描く」や「イラスト的に描く」と捉えてしまうことでなかなか理解できずに苦しむ人が多いのではないでしょうか。
中から見ていて、「その点の勘違いが多いんだろうなあきっと」といつも考えさせられます。
実際には〈デザイン〉というものの本質に迫ったアプローチをしていかないことにはまぐれ当たりに期待するしかないです。
Zobiデザイン科が日頃から目指しているのは「本質を知ること」
手のデッサンを上手に描く方法ではなく、
デッサンの本質を知り、それを手のデッサンに活かせるようになること。
タマグラの色彩構成が上手にできる方法ではなく、
デザインの本質を知り、それをタマグラの色彩構成に活かせるようになること。
多摩美術大学が毎年発行する「入試ガイド」には、いくつかの優秀作品が掲載されますが、
Zobi合格者の作品が毎年のように掲載されています。
掲載されるには約10倍の倍率を勝ち抜いたタマグラの合格者の中で、さらに10倍の倍率があります。
Zobiが目指してきたことがかたちとなって現れだした。
今年もこのまま突っ走れ!
以下、多摩美術大学グラフィックデザイン学科 入試ガイド掲載作品
