緊急コラム「Zobiは東京芸大になぜ合格する?」(1)〈東京芸大油画へ現役合格!〉

2016/03/21

2016年、春。
今年もZobiから東京芸大の油画へ、3名合格しました。
そしてそのうち1名は「現役合格」でした。
国内最難関といわれる芸大油画に、Zobiは遂に「現役合格者」を送り出すことができました。

これまでの6年間のZobi東京芸大合格者をふりかえって見てみましょう。

2016
油画/札幌北高出身1名(現役※)、札幌大谷高出身1名(1浪)、札幌手稲高出身1名(2浪)
2015
油画/札幌開成高出身1名(1浪)
デザイン/札幌北高出身1名(1浪)
工芸/札幌光星高出身1名(1浪)
2014
油画/岩見沢西高出身1名(1浪)
建築/札幌大谷高出身1名(現役※)
2013
油画/札幌国際情報高出身1名(2浪)
2012
デザイン/立命館慶祥高出身1名(1浪)
2011
芸術学/旭川東高出身1名(現役※)

特にここ4年間は、平均倍率約20倍(!)の「油画」へ連続して合格しています。
このコラムでは、これから芸大・美大受験を目指す皆さんに少しでも「東京芸大を受験する」ことをリアルに感じてもらえるよう「合格した理由」について、少しだけお話します。

〈東京芸大入試の変化〉
東京芸大の入試準備は、油画を含めて近年大きく変化しています。
一昔前までは、東京都内の大手美術予備校で2浪、3浪、4浪と一般大学に比べて長い浪人生活を経て入試準備としての実技習得が不可欠と認識されていました。
でも、Zobi生の合格者を見てわかる通り高倍率の油画であっても「現役合格」は充分可能です。
油画の定員は55名。これはつまり、「55通りの絵」「55通りの表現」「55通りの個性」を芸大が求めているということです。特に油画は、現在では一部大手予備校が合格者を独占するということは近年激減しています。これは、似たような同じような絵は合格させないということの証です。ですから札幌にいても、しっかりと綿密に計画された「年間制作カリキュラム」と入試に対する「正確な情報」があれば、わざわざ高い経費を払って東京で実技準備をする必要などいまは全くないといえる時代なのです。

〈受験生の個性を伸ばすトレーニング〉
前述した油画の「55通りの絵」とは、実際の入試でどういう絵を描ければよいのでしょう。
Zobiは、このことに早くから着目し、受験生一人一人の個性を大切に育む実技トレーニングとはいったいどういうことなのか試行錯誤を繰り返してきました。入試選抜である以上多くの美術大学の入試実技それぞれに「傾向と対策」が存在します。ただし、東京芸大に関してはこの「傾向と対策」に振り回されすぎると受験生の個性がないがしろにされてしまいます。
受験生の個性とは、たとえば美術部で高文連や公募展のために制作した作品の中にもたくさんのヒントが生み出されています。
ですから、私たちは生徒たちに美術部で制作した作品もよく見せてもらいますし、高文連などへの出品に関しても積極的に制作するよう促しています。実際に今までZobiから東京芸大油画に合格した全員が美術部出身で、ほとんどの人が部長経験者だったり、高文連全国大会選出や全道優秀賞などの受賞者です。
今年度現役合格した生徒の入試本番で制作した作品は、やはり彼女が高校の美術部で培ってきた嗜好性、筆使いなどが色濃く反映されたものでした。こうした受験生一人一人の好みや感性を的確に見抜き、より高いレベルに洗練されたものへと伸ばしていく指導力、技術が必要なのです。
もともと私たちが最も警戒してあえてしてきませんでしたが、一部の予備校でよくやっているような、講師が自分の絵の描き方をそのまま生徒に伝授していくような指導では話になりません。
また一昔前のように傾向と対策だけを考えた画一的な「受かる絵作り」はもう通用しないのです。ただし芸大入試レベルで要求される個性とは、一朝一夕には到底見つけることはできません。自分にしか描けない絵を描くことができるようになるためには、どうしてもしなくてはならないことがあるからです。

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