2015夏期講習
2015年の夏期講習もあっという間に過ぎ去っていきました。 気合いの入ってきた3年生や、とにかく上手になることだけを考えて参加した1、2年生、何度目かの講習会参加の人、初めて造美に来た人、ステップを経てこれから本格的にスタートしていく人、常に満員状態のアトリエから様々な受験生の熱気が伝わってくるいい夏期講習でしたね。
夏期講習初日に行われるガイダンス。初めて参加する人たちはこのガイダンスを受けて、夏期講習の流れや個人カリキュラムを決めていきます。
「7つのSTEP」
たびたび紹介するこの「7つのSTEP」。デッサンする上で大切なことを一気にではなく段階を経て理解し、安心して経験者グループに合流するためのカリキュラムです。回を重ねるごとに進化し、今では初心者にとってなくてはならないものとなりました。
Zobiではデッサン以外の何をするときにも、まずは「初歩指導」を行ってから制作に入ることになります。基本的な道具の説明、技術の説明を行ってから制作に入れる分、できたことやできないことが明確にわかり、次へのテーマとなっていくのです。
芸大特進コース【デザイン・工芸科】の中でも今回初めて粘土を制作する生徒達がいました。現在大谷大学で指導している藤本先生が来校し、道具の扱いについてていねいに教えてくれました。
ファインアートのモチーフは常にテーマを投げかけ、制作側へ問題提起します。そのモチーフから感じたものをかたちにしていく作業が今のアーティストには必要とされているからです。
合評では同じ課題で制作したライバル達の作品と見比べ、自分の作品のいいところ、悪いところを浮き彫りにしましょう。
この合評が数点制作するごとに行われるので、次の作品に入るときにはまた新たなテーマで臨めるようになっています。
Zobiでは毎年東京芸大をはじめ、多摩美術大学、武蔵野美術大学など、難関大学に合格していったOBが帰ってきて指導に加わってくれます。
これは受験生にとって大きな財産です。自分が受かりたくて受かりたくて仕方のない大学に、ついこないだ受かったばかりの人たちが教えてくれるんです。教える側も、自分が受験生時代に感じてたことや悩んでたことをきっと今の受験生たちも感じていて、それを少しでも解消できる手助けになれば、と一生懸命教えてくれます。こういったことを率先してやってくれるOBがいるということがZobiの大きな財産でもあります。
東京芸大油画専攻3年、長谷川さん。個人講評といういかたちで、一人一人の作品をじっくり見てくれました。
多摩美術大学グラフィックデザイン学科2年 赤松健太くん
多摩美術大学グラフィックデザイン学科2年 濱坂小夜音さん
多摩美術大学グラフィックデザイン学科1年 吉村愛実さん
デザイン科であれば誰もが知る多摩美術大学グラフィックデザイン学科に合格していったOB。しかも3人中2人は入試実技の参考作品集に掲載されるほどです。
楽しくも厳しい合評となりましたね。
北海道教育大学〈岩見沢〉大学説明会、初開催!
北海道教育大学〈岩見沢〉大学説明会、初開催!
夏期講習恒例となったZobi主催の美大説明会が、8月4日に今年も開催されました。
国内美大ツートップの多摩美術大学と武蔵野美術大学の教授陣を多数Zobiのアトリエに招いて開催されるこの大学説明会は、それぞれの美大の特色がわかりやすく、毎回熱い時間が展開されています。
そして、今年は地元北海道内で最も人気の高い『北海道教育大学〈岩見沢〉』からも先生たちが来てくれました。ベールに包まれてなかなか情報が伝わってこない〈メディア・タイムアートコース〉の全容や、人気の高い〈美術・デザインコース〉の大学での授業内容、〈書画・工芸コース〉の学生作品の展示など、スクリーン上で動画や画像をふんだんに使ってていねいに解説してくれました。
また、実際の合格者の作品や自己推薦入試のポートフォリオも多数展示してもらうことができました。受験生にとっては、Zobiのアトリエで合格作品にじかにふれることで、具体的な入試のイメージもはっきりしたことでしょう。
合格者作品にはZobiの先輩たちの作品が多数あって(!)そのことも大きな励みになったかもしれませんね。
研究室の豊富さやスケールの雄大さは、やはり道内唯一の国公立大学の美術系キャンパスとして圧倒的な魅力を秘めていることがあらためて受験生に伝わったのではないでしょうか。
多摩美術大学、武蔵野美術大学の大学説明会は毎年恒例のものとなり、参加する先生方も様々な工夫をして生徒を楽しませようとしてくれます。
この2大学は昔から美大の中ではトップクラス。受験時の作品も、大学での制作も質の高いものが多く、あこがれの大学でしょう。
今回の説明会を聞いて、これらの大学の受験を前から考えていた生徒はもちろん、他大学を受験しようと考えていた生徒にとっても魅力的に映ったのではないでしょうか。
実際に毎年この時期から「多摩美を受けたい!」「武蔵野美を受けたい!」と進路変更をする生徒も多いです。上を見ていくことはとてもいいことです。がんばれ!
数は限られていますが、東京芸大を頂点として道内外には素晴らしい芸大・美大が存在しています。
受験生一人一人の将来に、しっかりと結びつく進路を見極めていけるように、Zobiはこれからもみなさんを応援します。
今後も積極的に、全国の優秀な美大・芸大をアトリエに招聘し紹介していきます!
10人に1人の中の10人に1人
卒業生のほとんどが優秀なデザイナー、アートディレクターとして活躍するため、受験生の人気がきわめて高い多摩美術大学グラフィックデザイン学科(以下タマグラ)。
倍率も毎年10倍前後となっており、入試難易度から見ても最難関の1つです。
Zobiのデザイン科の中でもダントツの人気!
鉛筆デッサンの試験はシンプルに〈手のデッサン〉が近年では出題されていますが、
「手のデッサンを描く」ということと「手のデッサンを上手に描く」ということの間には明確な、そして大きな差があることを受験生は知らなければなりません。
身近なモチーフだけに、多くの人が描ける気になってしまうのかなあと推測。
手の色々なことを理解し、練習して練習してやっと得ることのできるデッサン力を持ってして、初めて通用するデッサンが描けます。
色彩構成は他学科に比べ特徴的で、なおかつ専門的な指導を受けていない人にとっては難解なものに感じられるでしょうね。
ただしこの色彩構成の作品を見て、タマグラに行きたくなる人がいるくらい「カッコイイ」のも事実。
徹底的に無駄を削ぎ落とし、シンプルで力強い作品を目指すことが重要で、まさにクリエーターとしての実践的な力が求められます。
この〈シンプル〉を「手数少なく描く」や「イラスト的に描く」と捉えてしまうことでなかなか理解できずに苦しむ人が多いのではないでしょうか。
中から見ていて、「その点の勘違いが多いんだろうなあきっと」といつも考えさせられます。
実際には〈デザイン〉というものの本質に迫ったアプローチをしていかないことにはまぐれ当たりに期待するしかないです。
Zobiデザイン科が日頃から目指しているのは「本質を知ること」
手のデッサンを上手に描く方法ではなく、
デッサンの本質を知り、それを手のデッサンに活かせるようになること。
タマグラの色彩構成が上手にできる方法ではなく、
デザインの本質を知り、それをタマグラの色彩構成に活かせるようになること。
多摩美術大学が毎年発行する「入試ガイド」には、いくつかの優秀作品が掲載されますが、
Zobi合格者の作品が毎年のように掲載されています。
掲載されるには約10倍の倍率を勝ち抜いたタマグラの合格者の中で、さらに10倍の倍率があります。
Zobiが目指してきたことがかたちとなって現れだした。
今年もこのまま突っ走れ!
以下、多摩美術大学グラフィックデザイン学科 入試ガイド掲載作品
夏期講習受付中!
道内・道外・国公立・私立含め、あらゆる美大・芸大へ対し全道No.1の合格実績をもつ造美。その夏期講習まで残すところ3週間。
現役合格したい!第一志望に合格したい!!という気持ちをかなえるために、非常に大切なのが【夏をどのように過ごすか】ということ。
【早めにスタートをきる】ということは【作品を高めるための試行錯誤ができるチャンスが多い】ということと直結するからです。悩んだ数だけ、がんばった数だけ合格に近づいていく、ということです。
造美の夏期講習は1日単位から受講できるので高校の講習や部活との両立も可能です。まずは足を踏み入れるところから始めましょう。
楽しく熱い夏が始まります!
【東京芸大特進コース】も絶好調!開講以来5年連続で合格者輩出中です。
夏期講習受講者にはそのヒミツを余すとこなく伝授します!
下記掲載合格者作品【東京藝術大学 デザイン科 合格】【多摩美術大学 グラフィックデザイン科 合格】【多摩美術大学 プロダクトデザイン専攻 合格】【多摩美術大学 テキスタイルデザイン専攻 合格】【武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン科 合格】【金沢美術工芸大学 視覚デザイン専攻 合格】【北海道教育大学 美術コース 合格】
【東京藝術大学 油画専攻 合格】【金沢美術工芸大学 油画コース 合格】【愛知県立芸術大学 油画コース 合格】【武蔵野美術大学 油彩科 合格】【多摩美術大学 油彩科 合格】【京都市立芸術大学 日本画 合格】【武蔵野美術大学 日本画科 合格】【金沢美術工芸大学 日本画コース 合格】
昼間部デザイン科「自画像」
デザイン科を志望する受験生は、受験希望学科次第で、「手のデッサン」や「静物デッサン」というように、モチーフが偏る傾向があります。
ただ、年間を通してデッサン力の根本から底上げをはかる場合、石膏像はもとより人物やヌードといった必ずしも入試傾向と直結しない(ようにみえる)素描を積極的に経験することは、実力アップを目指す上でとても有効です。
それらの練習が、必ず最後自分の受験内容にかえってきます。
「自画像デッサン」も毎年、昼間部夜間部問わず学院生のカリキュラムに必ず導入されているのも同様の理由から。
夏前なので、今回は昼間部デザイン科生限定で実施しましたが、初めての取り組みの割になかなかの出来栄えでした。 自分自身の「顔」をじっくりと見つめ描き出すのは思いのほか勇気がいる作業ですが、みんなよく頑張りましたね。 秋には、夜間部生との合同で「自画像デッサンゼミ」を開催予定。 (余談ですが、1年前、2年前の金沢美術工芸大学視覚デザイン学科では自画像に近い構成デッサンが出題され、Zobi合格者は「実技満点合格」と「試験時のデッサン得点率95%」という快挙を達成しています!) 今年の受験生にも、より本格的で圧倒的なデッサン力をしっかりと身につけて欲しいですね。